治療が難しいと言われる歯の根管治療とは?

治療が難しいと言われる歯の根管治療とは?

   

「根管治療」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 虫歯の治療の際に一般的に用いられる方法の一つです。 ここでは、根管治療とはいったいどのようなものか説明し、治療が難しいと言われている理由を解説します。

       

根管治療とはどのようなものか

「根管」というのは、歯髄(しずい)と呼ばれる神経や血管のある場所のことです。 根管治療は歯髄を除去した後に、根管の洗浄・消毒などを行い、根管内の痛みや炎症を抑えることを目的とした治療のことを言います。 根管治療をした後に薬剤を根管に詰めて、かぶせ物をしたり詰め物を入れたりして、歯の機能を取り戻すのです。 治療期間は、早いもので1週間から2週間、炎症や形態に問題があれば2ヵ月から3カ月かかる場合もあります。 根管治療が必要な場合は次のようなものです。 ●虫歯が歯髄にまで進行した、もしくは歯茎にまで炎症が達したために歯髄を除去したい場合 ●虫歯治療の際に歯髄を残すと、激しい痛みなどの症状が治療後に発生するおそれがある場合 ●根管治療をしたのちに、再治療が必要になった場合

根管治療の流れ

根管治療には、いくつかのステップがあります。 【ステップ1】 詰め物などを切除して、根管部分を露出させます。 歯髄があるときは歯髄を取り除き、過去に入れられた薬剤なども除去します。 【ステップ2】 専用の器具を用いて感染している「歯質」「歯髄」「薬剤」などを取り除き、根管内を清掃します。 【ステップ3】 薬剤などで根管内の洗浄・消毒を行い、症状に応じて適当な薬を詰めます(場合によっては歯科用レーザーも用いて殺菌などを行います)。 【ステップ4】 治療後には根管充填と呼ばれる、細菌などの侵入を防ぐための治療をします。 専用の薬剤で根管を埋めます。 【ステップ5】 問題がなければ、支台(コア)を装着し、かぶせ物などをするために歯を削って形を整え型取りを行います。

根管治療の難しさの理由

「根管治療は難しい」、それには大きな理由があります。 理由のひとつとして、歯の神経が複雑に入り組み、迷路のような複雑な形をしているということが言えるでしょう。 網の目状になった神経を完全に取り除くのは不可能に近いと言えます。 神経の物理的な除去が不可能なので消毒薬を用いて神経の殺菌をするのですが、すべての細菌を殺せる薬もないのです。 あったとしても人体に影響をおよぼす可能性があるため、おいそれと使うことはできません。 直接目視できない歯の根管を、顕微鏡を用いながらできるだけ殺菌力のある薬剤を用いて少しずつ殺菌するほかにないのです。 ラバーダムというゴム製の器具を使ってこれ以上細菌が入らないようにします。ラバーダムは治療の質を高めるためのサポート器具なので、殺菌するためのものではありません。 結局、顕微鏡などで根管内を確認しながらできるだけ殺菌消毒するという方法しかないのです。 治療に用いられる針など治療器具は、健康保険適用内の場合、使用される器具材料は決められており、先に出た顕微鏡(マイクロスコープ)などは使用できません。 それ故に保険適用の治療か自由診療での治療かで成功率は大きく変わってきます。 手術が終わっても要注意! インプラント手術後の過ごし方 多くの人がこの先、根管治療を受ける可能性があるでしょう。 歯医者に行くのは緊張しますよね。 根管治療とは何なのか、またそれがどのような流れで治療するのか、しっかり歯科医師の説明を聞いておいたほうが良いと思います。