歯医者さんの「保険診療」と「自由診療」ってどう違うの?

歯医者さんの「保険診療」と「自由診療」ってどう違うの?

歯医者さんで治療を受ける際に、「保険診療」と「自由診療(保険外診療)」が選べる場合があります。 もちろん歯医者さんに限ったことではなく、医療機関での診療には保険診療と自由診療があります。 なんとなく「保険診療は安くて、自由診療は高い」というイメージをお持ちの方が多いかと思いますが、実際にどのような違いがあるのかをご存知でしょうか?  保険診療と自由診療とはそれぞれどのようなものなのかについてご説明します。

 

「保険診療」は医療保険が適用される診療

「保険診療」とは、医療保険が適用される診療のことを言います。 現在の日本では、すべての国民が何らかの公的医療保険に加入している「国民皆保険制度」が実現されています。 この制度にもとづいておこなわれているのが保険診療です。 病気やケガなどで医療機関を受診した際には、実際にかかった診療費の3割を本人が負担し、残りの7割が医療保険によってまかなわれることになります。 保険診療では、診療費は国によって定められた点数で計算され、医療機関が診療費を決めることはできません。 診療内容についても、保険が適用になる検査や治療の方法、期間などが細かく定められています。

「自由診療」は医療保険が適用されない診療

一方、「自由診療」とは、医療保険が適用されない診療のことです。 実際にかかった診療費のすべてを本人が負担する診療で、「保険外診療」「自費診療」などと呼ばれることもあります。 例えば、妊娠・出産(正常分娩の場合)や、美容整形などは病気ではないので、医療保険が適用されず自由診療となります。 また、病気の治療の場合でも保険診療で認められている以外の方法での治療(未承認の抗がん剤の使用など)は自由診療となります。 保険診療と自由診療を併用する「混合診療」は原則として認められておらず、保険診療外の治療を一つでもおこなった場合、診療費は全額負担となります。

歯科における保険診療と自由診療の違い

歯の治療についても、保険診療できる治療の内容や素材にはさまざまな制限があり、この制限外の治療はすべて自由診療となります。 例えば、審美目的の歯列矯正治療や歯のホワイトニングなどは保険が適用されません。 また、フッ素加工などむし歯ができる前の予防処置、歯を失ったときの最新の治療法である「インプラント治療」なども自由診療です。 むし歯の治療で詰め物やかぶせ物として使用される素材にも法的な制限があり、保険診療ではいわゆる「銀歯」か、白色にする場合は耐久性の低い「レジン(歯科用プラスチック)」を使用することになります。 一方、自由診療では耐久性・審美性ともに高い「セラミック」などを使用することができます。

歯科における保険診療と自由診療の違い

診療費については、保険診療に比べて自由診療はもちろん高額になりますが、耐久性の高い素材を使用することで治療の効果を長続きさせられるという考え方もあります。 保険診療と自由診療が選べる場合は、それぞれのメリットやデメリットを理解したうえで、納得のゆく治療法を選ぶことをおすすめします。