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こんにちは。
連日、暑い日が続いておりますが、皆さん、体調管理はしっかりされていますか?
今回のブログのテーマは脱水症状と口臭の関係性について述べていきます。
日々の診療の中で、「最近、口臭が気になる」「マスクを外したときのにおいが心配」という声をよく耳にします。
特にこの時期は、口臭の相談が増える傾向にあります。
実はこの時期特有の口臭の一因として「脱水」が関係していることをご存知でしょうか?
今回は、歯科医師の視点から夏の脱水と口臭の関係について詳しく解説いたします。
口臭の原因は様々ありますが、夏場に多く見られるのが「生理的口臭の悪化」です。
これは、唾液の分泌量の低下が主な要因です。
夏は、気温が高くなることで汗をかき、体内の水分が不足しがちです。
脱水状態になると、体内の水分保持が優先され、唾液の分泌が抑えられます。
唾液が減ると、口の中が乾燥し、口腔内の細菌が増殖しやすくなります。
この細菌が作り出す揮発性硫黄化合物(VSC:メチルメルカプタン、硫化水素など)が、
いわゆる「口臭」の原因なのです。
唾液には以下のような重要な働きがあります。
・口腔内の自浄作用(洗い流す)
・抗菌作用(細菌の増殖を抑える)
・粘膜の保護
・食物の消化補助
これらの作用により、唾液は口臭予防に欠かせない存在です。
しかし、夏の脱水状態ではこれらの機能が十分に働かず、結果として口臭が強くなります。
以下のような症状がある方は、口腔乾燥や脱水が原因の口臭が疑われます。
・朝起きたとき、口の中がネバつく
・水分をとってもすぐ喉が渇く
・舌が白っぽくなっている(舌苔)
・会話中、口が乾いて話しづらい
・食事の味が薄く感じる
特に、舌苔(ぜったい)が目立つ場合は、唾液が減少しているサインです。
舌の上の白い苔のような付着物は、食べカスや細菌の集合体で、強いにおいを放つ原因になります。
● 1. こまめな水分補給
脱水の予防には、定期的な水分摂取が重要です。
「喉が渇いてから飲む」のでは遅く、理想的には30分〜1時間おきに少量の水を飲むことを心がけましょう。
※糖分の多い清涼飲料水やカフェイン飲料は、かえって脱水を助長することがあるため、注意が必要です。
● 2. 唾液の分泌を促す
・よく噛むこと:咀嚼によって唾液腺が刺激され、分泌が促されます。
・ガムやタブレットの活用:キシリトール入りのガムは、虫歯予防にも有効で、唾液分泌を促します。
・舌や頬のストレッチ:口腔周囲筋を動かすことで、唾液腺への刺激になります。
● 3. 舌の清掃
毎日の歯磨きに加えて、舌ブラシを使って舌の表面を優しく清掃することも口臭予防に有効です。
強くこすりすぎると粘膜を傷つけるため、「優しく、奥から手前へ1〜2回」程度が目安です。
● 4. 鼻呼吸を意識する
マスクをつけることで口呼吸が習慣化しやすくなっていますが、口呼吸は口腔乾燥の原因になります。
鼻呼吸を意識し、寝ている間の口呼吸がある場合には、口テープの使用や耳鼻科での診察を検討するのも一つの方法です。
● 5. 歯科医院でのチェック・ケア
口臭や口腔乾燥が気になる方は、一度歯科医院でのチェックをおすすめします。
夏の口臭の原因は、単なる「におい」ではなく、脱水と唾液の減少が深く関係しています。
このような季節性の口臭は、日常生活の中で改善できることも多くあります。
歯科医師として強くお伝えしたいのは、「においは体からのサイン」であるということです。
日頃のケアに加え、気になる場合は歯科医院の診察を受けて、安心して夏を過ごしましょう。
医療法人社団天白会キャナルコート歯科クリニックイオン東雲院およびキャナルコート歯科クリニック キャナル東雲院では、
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医療法人社団天白会
キャナルコート歯科クリニック イオン東雲
院長 大倉 康平
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理事長 キャナルコート歯科クリニック キャナル東雲
院長
歯学博士 山田健太郎 日本口腔インプラント学会 専門医
キャナルコート歯科クリニック
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