歯石はなぜできる? 予防のために知っておくべきこと

歯石はなぜできる? 予防のために知っておくべきこと

歯磨きを毎日きちんとしていても、気づくと歯に歯石がついているという経験がある人も多いと思います。 歯垢(しこう)と同じように考えて、気づいたときに歯ブラシで取ろうと思っても、歯石はなかなか取ることができません。 歯石はどうしてできるでしょうか。また歯石の予防はどのようにすればいいのでしょうか。     ここでは歯石とはどのようなものかを紹介し、歯石ができる原因、そして予防法などをご紹介します。

歯石とは

歯石とは、その名のとおり歯にくっついた石のようなものです。 歯石は溜まった歯垢(プラーク)が変化したもので、歯垢とは別の物資です。 歯に付着したプラークが取り除かれず放置されると、唾液に含まれるカルシウムやリン酸塩を取り込み、だんだんと硬くなってきます(石灰化と言います)。 石灰化したプラークが歯に強く結合することで歯石へと変化していきます。歯石は歯ブラシでこすっても取り除くことはできません。

歯石が引き起こす影響

歯石の表面には軽石のような小さな穴がたくさんあります。歯石が一度できると、その穴に新たなプラークが付着しやすくなり、歯石をさらに大きくしていきます。 歯石表面の穴には無数の細菌が生息しており、それらが毒素を発生させ、虫歯や歯周病、口臭などを引き起こします。 また歯石が引き起こすのは、口の中のトラブルだけにとどまりません。 歯石に含まれる細菌は糖尿病や心臓病、脳梗塞や慢性腎疾患、肺炎や骨粗しょう症、ガンや早産など、体全体に悪影響を及ぼします。 口や全身の健康のためにも歯石ができないように予防し、またできた際には速やかに除去することが必要になります。

歯石の予防法

歯石の予防法

歯石を予防するには、原因となるプラークが口の中に残らないようにする必要があります。 プラークは、歯磨きをして一通り取り除いても、4~12時間以内に再び形成されます。そのため、歯磨きは最低でも1日2回はおこなわなくてはいけません。 特に下の前歯の裏側や、上の奥歯の外側など、歯磨きがしにくい場所はプラークが溜まりやすいので念入りに歯磨きしましょう。歯磨き粉にはプラーク除去に特化したタイプのものがあるので、そのようなものを選ぶのもポイントです。 また、歯ブラシによる歯磨きだけではなく、1日1回のデンタルフロスや歯間ブラシなどを使った口腔ケアをすることもおすすめです。 プラークを取り除きやすくなるので、歯石予防につながります。殺菌効果のあるマウスウォッシュを利用するのもいいでしょう。 歯石は一度できてしまうと、日常的な歯磨きで落とすことはできません。歯石を取り除くため金属製の器具(スケーラーと呼ばれるもの)が市販されていますが、それらを使って自分で歯石を取ろうとすると歯や歯茎を傷つけてしまう危険性があります。 歯石ができてしまったら、自分でなんとかしようとするのではなく、歯科クリニックで専門の処置を受けることをおすすめします。