診療時間 月~日・祝9:00~13:30 / 15:00~20:00
皆様、あけましておめでとうございます。
お正月は、ご家族や親戚と集まり、美味しいおせち料理やお酒を囲んでゆっくり過ごせる特別な時間ですね。
しかし、歯科医師の立場からお話しすると、実は
「一年の中で最も歯のトラブルが起きやすい時期」でもあります。
当院は、毎年、12月31日と1月1日を除き年末年始も診療していましたが、
年末年始に受診された患者様から
「お正月に歯が痛くなって、開いている歯医者を探して苦労した……」
「せっかくの休暇なのに、詰め物が取れて食事が楽しめなかった……」
といった声を聞くことも少なくありません。
そこで、今回のブログは「お正月に注意すべき歯に悪い食べ物リスト」と、歯を守るための具体的な対策を詳しくお話したいと思います。
目次
具体的な食べ物リストの前に、なぜお正月が危険なのか、その理由を3つのポイントで整理しておきましょう。
「だらだら食い」によるお口の酸化
お正月は、テレビを見たりお喋りをしたりしながら、長時間食事や間食を続ける「だらだら食い」になりがちです。
通常、お口の中は唾液の力で中性に保たれていますが、物を食べると酸性に傾き、
歯の表面のミネラルが溶け出す「脱灰(だっかい)」が始まります。
だらだら食べ続けると、唾液による修復(再石灰化)が追いつかず、むし歯が急激に進行してしまいます。
糖分の高い食べ物の集中
おせち料理は保存性を高めるために、砂糖をふんだんに使ったものが多くあります。
粘着性の高い食べ物による脱離
お餅に代表される粘り気の強い食べ物は、銀歯や詰め物が外れてしまうほどの大きな負荷をかけます。
1. お餅(鏡餅、お雑煮、焼き餅)
お正月といえばお餅ですが、キャナルコート歯科クリニックの年末年始の診療において
「急患理由ナンバーワン」がお餅によるトラブルです。

2. おせち料理の「甘いもの三銃士」(栗きんとん・黒豆・伊達巻)
おせち料理は縁起物ですが、これらは「糖分の塊」と言っても過言ではありません。

3. 乾燥したお菓子(おせんべい、かりんとう)
こたつでゆっくり食べるおせんべいも、実は物理的なリスクがあります。
特に高齢の方や、神経を抜いた後の歯(失活歯)は、健康な歯に比べて脆くなっています。
硬いおせんべいを「バリっ」と噛んだ瞬間に、歯の根元まで真っ二つに割れてしまうケースがあります。
一度割れた歯は、抜歯せざるを得ないことが多いため、非常に危険です。
4. 柑橘類(みかん、グレープフルーツ)
お正月の定番、こたつにみかん。ビタミン補給には良いのですが、食べ過ぎは「酸蝕症(さんしょくしょう)」を招きます。
柑橘類の強い酸は、歯の表面のエナメル質を柔らかくし、溶かしてしまいます。何個も続けて食べると、
お口の中が常に強い酸性にさらされ、歯が薄くなったり、知覚過敏を引き起こしたりします。
5. アルコール類(日本酒、ビール、ワイン)
お祝いの席に欠かせないお酒も、実は歯に影響を与えます。
アルコールには利尿作用があり、体内の水分が奪われることで唾液の分泌量が減ります。唾液は「天然の歯磨き粉」と呼ばれるほど洗浄・殺菌作用がありますが、それが不足することでむし歯菌が活発になります。
日本酒やワインには糖分や酸が含まれており、長時間飲み続けることは、砂糖水にお口を浸しているのと近い状態を作り出します。
食べ物を完全に制限するのは難しいですよね。そこで、食べ方を工夫してリスクを下げる方法をご紹介します。
① 「だらだら食べ」を避け、メリハリをつける
食事の時間をしっかりと決め、食べ終わったら一度お口の中をリセットさせてください。
「30分食べたら2時間は休める」といった意識を持つだけでも、唾液の再石灰化(歯を治す力)が働く時間を確保できます。
② 食べた直後にお茶や水を飲む
甘いものや酸っぱいものを食べた後、すぐに歯を磨けない場合は、まずお茶や水でお口をゆすぐだけでも効果があります。
物理的に食べかすを流し、お口の中のpH(酸性度)を中性に戻す助けになります。
③ 「小さい一口」を意識する
特にお餅やおせんべいを食べる際は、大きく一口でいかず、小さくちぎって食べるようにしてください。
噛む力を分散させ、詰め物が外れたり歯が欠けたりするリスクを大幅に下げることができます。
④ 就寝前の歯磨きだけは「全力」で
お酒を飲んでそのまま寝てしまう……これが最もむし歯を進行させる原因です。
寝ている間は唾液の分泌が極端に減るため、夜の汚れを放置するのは非常に危険です。
どんなに眠くても、寝る前の歯磨きだけは丁寧に行いましょう。
デンタルフロスや歯間ブラシを併用できれば完璧です。
⑤ キシリトールガムを活用する
食後にキシリトール100%配合のガムを噛むことで、唾液の分泌を促し、酸を中和させることができます。
また、噛むことでお口の中の自浄作用が高まります。
気をつけていても、トラブルが起きることはあります。そんな時の応急処置を知っておきましょう。
お正月は楽しい行事ですが、お口の健康にとっては少し過酷な環境になります。
今回ご紹介した「食べ物リスト」を少し意識していただき、工夫して食事を楽しむことで、
痛みのない健やかな年始をお過ごしいただけます。
「お正月、ちょっと甘いものを食べすぎたかな?」と心配な方は、ぜひチェックにいらしてください。
万全のケアで、新しい一年を健康な歯とともにスタートさせましょう!
医療法人社団天白会キャナルコート歯科クリニック イオン東雲院およびキャナルコート歯科クリニック キャナル東雲院では、
土日祝も20時まで診療しており、駐車場も完備しています。
あなたの歯の健康をサポートいたします!
医療法人社団天白会
キャナルコート歯科クリニック イオン東雲
院長 大倉 康平

医療法人社団天白会
理事長
キャナルコート歯科クリニック キャナル東雲
院長
歯学博士 山田健太郎 日本口腔インプラント学会 専門医
キャナルコート歯科クリニック
キャナルコート歯科クリニック