診療時間 月~日・祝9:00~13:30 / 15:00~20:00
「朝起きると顎がだるい」「詰め物がよく外れる」「歯がしみるようになった」
そんな症状、実は“歯ぎしり”や“食いしばり”が原因かもしれません。
歯ぎしり・食いしばりは、無意識のうちに行われることが多く、
自覚がないまま歯や顎に大きな負担をかけてしまう習慣です。
今回は、歯ぎしり・食いしばりが歯に与える影響とその対策について詳しくお話ししたいと思います。
目次
歯ぎしり(グラインディング)や食いしばり(クレンチング)は、上下の歯を強くこすり合わせたり、
噛みしめたりする無意識の習慣です。
特に睡眠中に起こることが多く、音がしない場合は周囲にも気づかれにくいため、
症状が進行してから初めて問題に気づくケースも少なくありません。
影響 | 内容 |
歯の摩耗 | 歯の表面がすり減り、咬合面が平坦になる。 |
歯の破折 | 強い力で歯にひびが入ったり、割れることがある。 |
詰め物・被せ物の破損 | 人工物は天然歯よりも脆く、破損しやすい。 |
知覚過敏 | エナメル質が削れ、象牙質が露出することでしみる症状が出る。 |
歯根破折 | 噛む力が歯根にまで及び、抜歯が必要になることも。 |
歯ぎしり・食いしばりは、歯だけでなく顎関節や筋肉にも負担をかけ、
以下のような症状を引き起こすことがあります。
顎関節症:口を開けると痛む、カクカク音がするなどの症状
頭痛・肩こり:顎の筋肉の緊張が首や肩に波及
顔の歪み:片側だけで噛む癖があると筋肉のアンバランスが生じる
睡眠の質の低下:無意識の緊張が睡眠を妨げる
歯ぎしり・食いしばりの主な原因は以下の通りです
ストレスや不安:精神的緊張が筋肉に力を入れる要因
噛み合わせの不調:不正咬合により特定の歯に負担が集中
集中時の無意識行動:PC作業やスマホ使用時に噛みしめる癖
睡眠障害:浅い眠りや夢見がちな睡眠が歯ぎしりを誘発
気づきにくい理由としては、「音が出ない」「痛みが出るまで時間がかかる」などが挙げられます。
以下のような兆候がある場合は注意が必要です:
朝起きたときに顎がだるい・痛い方
歯がすり減っている、ひび割れている方
詰め物がよく外れる方
家族から「歯ぎしりがうるさい」と言われる方
お口の下顎の舌側にボコボコと隆起(骨隆起)がある方
意識的に歯を離す:「上下の歯は離しておく」が基本
ストレス管理:深呼吸や軽い運動、趣味の時間を活用
睡眠環境の改善:枕の高さや寝姿勢を見直す
治療法 | 内容 |
ナイトガード | 就寝中に歯を保護するマウスピース。保険適用も可能。 |
咬合調整 | 噛み合わせのバランスを整える処置。 |
ボトックス治療 | 咬筋の緊張を緩和する医療処置。 |
歯科矯正 | 噛み合わせの根本改善が必要な場合に有効。 |
歯ぎしり・食いしばりは、放置すると歯の摩耗や破折だけでなく、
顎関節症や全身の不調にもつながる可能性があります。
自覚がないまま進行することが多いため、「もしかして…」と思ったら早めに歯科医院で相談することが大切です。
一度、お口の中を観察して隆起があるか確認してみると良いかもしれません。
歯を守る第一歩は「気づくこと」。
そして、セルフケアと専門的な治療を組み合わせることで、
歯ぎしり・食いしばりによるダメージを最小限に抑えることができます。
医療法人社団天白会キャナルコート歯科クリニックイオン東雲院およびキャナルコート歯科クリニック キャナル東雲院では、
土日祝も20時まで診療、駐車場も完備です。
今回のブログのように、歯ぎしりや食いしばりでお悩みの方もお気軽にご相談ください。
医療法人社団天白会
キャナルコート歯科クリニック イオン東雲
院長 大倉 康平
医療法人社団天白会
理事長
キャナルコート歯科クリニック キャナル東雲
院長 歯学博士 山田健太郎 日本口腔インプラント学会 専門医
キャナルコート歯科クリニック
キャナルコート歯科クリニック